ほとけさま(如来)

  

 釈迦牟尼如来

お釈迦さまは、ゴータマ シッダールタと云い約2500年前インドの釈迦族の王子としてお生まれになりました。 そして、29歳の時に、人生の問題に悩まれて出家の決意をされて住みなれた宮殿を出て長い修行に入られました。激しい苦行や瞑想をされて、35歳の年の12月8日の夜明けの明星を仰いだとき、太子の心は、光り輝き、悟りを開かれ、仏となられました。そして、釈迦牟尼如来と呼ばれるようになられました。

 

  大日如来

大日如来の大日とは、偉大な輝くものと言う意味です。如来の光明が遍く照らすところから、(遍照)又は、(大日)といいます。宇宙の実体を仏格化した根本の仏様で、あらゆる仏、菩薩の中で常に中尊としておられる真言密教の仏様です。(智)を表す金剛界と(理)を表す胎蔵界の其々の中尊の仏様です。

  阿弥陀如来

阿弥陀如来は、この世界から10万億土(非常にものすごく)遠くに西方極楽浄土を建立され浄土教の教主として生命体の全てを永遠に救われて説法されている有難い仏様です。久遠の昔に、世自在王仏がおられた時、ある国の王が、無上なる悟りを得ようと発心され王位を捨てて出家され 法蔵菩薩となって仏のもとで修行されました。法蔵菩薩は、世自在王仏から諸仏の浄土を見せて頂き、思いをめぐらされて、一切の衆生が救済される道を求められ、特別に優れた願いである四十八の本願を立てられました。そして、この願いを成就せんが為に長歳永劫の途方もなく永い間修行を重ねられた後「どんな罪が深かろうと、念仏さえ一心に称うれば、必ず救済せん」という本願を成就されて今から十劫の昔に仏となられました。このお方が、阿弥陀如来であります。